2006-01-01から1年間の記事一覧

『世界で一番美しい愛の歴史』

うーん、このタイトル↑、なんとかならんかったんだろうか(^^ゞ わたし的にはこのベタなタイトル、ちょっと引いちゃいます(^^ゞ でも、ルゴフが参加しているので、ルゴフの二作品(どちらもインタビューに応える形式) 中世とは何か作者: J.ル=ゴフ,池田健二,…

the new yorker february 13&20 2006

annals of religion THE SAINTLY SINNER the two-thousand-year obsession with Mary Madalene by Joan Acocella 「ユダの福音書」がユダヤ人問題を提起したとすれば、ナグ・ハマディ文書に含まれる「マグダラのマリアの福音書」はフェミニズムに直結する問…

「新解説 ユダの福音書」ナショジオ日本版

義父がナショジオ日本版に付録としてついてきた「新解説 ユダの福音書」という小冊子を送ってくれた。この小冊子には、 ・「ユダの福音書」翻訳者 マービン・マイヤー 米チャップマン大学聖書・キリスト教学科教授、同大学アルバート・シュバイツァー研究所…

the new yorker august 28, 2006

ロシアの数学者グレゴリー・ペレルマンがポアンカレ予想を証明し、フィールズ賞を辞退したというのが話題になっている。フィールズ賞が授与されることになったのだから、重要な貢献であることは間違いないとして、いったいそれはひとつの「重要な貢献」なの…

the new yorker, may 22, 2006

これもちょっと前の記事だが。 『ダ・ヴィンチ・コード』についていろいろな論争が行われているサイトがあるそうで、そこでは、『ダ・ヴィンチ・コード』の物語は反キリスト教的だとか、不正確な記述の多いエセ歴史だとか、この程度の話に夢中になる読者は騙…

The New Yorker, April 17, 2006

少し前に(今年の春)『ユダの福音書』というのが話題になった。『ユダの福音書』によれば、ユダはイエスを裏切ったのではなく、イエスに頼まれて彼を官憲に売り渡したのだそうだ。少々気になりつつ読んでなかったが、the new yorker誌のバックナンバーに、…

『イーリアス上中下』岩波文庫 呉茂一訳

イーリアス (上) (平凡社ライブラリー)作者: ホメーロス,呉茂一出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2003/07/10メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (12件) を見る イーリアス〈下〉 (平凡社ライブラリー)作者: ホメーロス,Homeros,呉茂一出版社…

『マザー・ネイチャー』

マザー・ネイチャー (上)作者: サラ・ブラファー・ハーディー,塩原通緒出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2005/05/26メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 13回この商品を含むブログ (16件) を見る マザー・ネイチャー (下)作者: サラ・ブラファー・ハーディ…

『素数ゼミの謎』吉村仁・著 石森愛彦・絵

素数ゼミの謎作者: 吉村仁出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/07/12メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 85回この商品を含むブログ (66件) を見る 北米大陸には13年、17年の周期で大発生する蝉がいる。従来、この蝉がそんな奇妙な習性を獲得したの…

『英国レディーになる方法』

英国レディになる方法作者: 岩田託子,川端有子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2004/09/11メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 34回この商品を含むブログ (19件) を見る これは少女のあこがれに応えるロマンティックな本でも、「玉の輿に乗りました」…

『プラトン全集5』(饗宴、パイドロス)

プラトン全集〈5〉 饗宴 パイドロス作者: 田中美知太郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/05/26メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (6件) を見る 今朝、プラトンの『饗宴』(これは復習)と、『パイドロス』(はじめて)を読んだ。で…

『ぼくたちも妊娠できますか?』

ぼくたちも妊娠できますか?―平凡な日常を驚きの世界に変えるQ&A (ハヤカワ文庫NF)作者: ビルソーンズ,リッチソーンズ,Bill Sones,Rich Sones,丸山聡美出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/04メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (8件) を見…

『ハムレットは太っていた』

ハムレットは太っていた!作者: 河合祥一郎出版社/メーカー: 白水社発売日: 2001/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る 『ハムレット』の中で、母親ガートルードが「あの子は太っていて、息が切れている」という台詞があるのだが、わたしはこ…

『スコットランド西方諸島の旅』

スコットランド西方諸島の旅 (中央大学人文科学研究所翻訳叢書)作者: サミュエルジョンソン,中央大学人文科学研究所,中央大人文科学研究所=,諏訪部仁,江藤秀一,市川泰男,芝垣茂出版社/メーカー: 中央大学出版部発売日: 2006/03メディア: 単行本購入: 1人 ク…

『崇高と美の観念の起原』

崇高と美の観念の起原 (みすずライブラリー)作者: エドマンド・バーク,中野好之出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1999/06/11メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 36回この商品を含むブログ (15件) を見る 昔、アメリカで美術館をあたふ…

the new yorker november21, 2005& january 2, 2006

■"PRISONER OF NARNIA" C.S.ルイスわたしは大人になってから、子供たちへの読み聞かせという形で『ナルニア国物語』読んだ。そして、あまりに狭量なキリスト教倫理臭さに驚いた。子ども時代にこれを読んだ人は楽しめるかもしれないが、大人になってから読…