ホッブズとオオカミ
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
たまたま岩波文庫でヴォルテールのカンディードを読んでおりましたら、「人間は決して狼に生まれついてはいないのに、狼になってしまったからだ」という台詞があり、そこに注がついていたので訳者による注を読みましたところ、
イギリスの哲学者ホッブズの有名な寸言、Homo homini lupus(人間は人間に対して狼である)をほのめかしている。
と書いてありました。
えっ!? そんなことないよね、それってプラウトゥスに出てくる有名な台詞で、それ以来ずっと有名なんだよね?
と驚きました。今朝、くぐってみたところ、実は、ホッブズにはその通りの文章はないにもかかわらず、広くホッブズの創作として流通しているらしいですね!そうだったのか…