『クオ・ヴァディス』女子パウロ会 藍真理人

実はわたし、シェンキェヴィッチの原作を読んだことがない(^^ゞ

クォ・ヴァディス (2)

クォ・ヴァディス (2)


このマンガは大分前に読んで、その後何度も繰り返し読んだが(全3巻)、絵は決してうまくないのに(はっきり言うと下手です(^^ゞ)、とてもよくできたマンガだと思う。あいにく今では手に入りにくい。


で、この夏、子どもが帰省したので例によって一緒にあれこれ映画を見たうちの一枚が(厳密にはDVD三枚)、ポーランドで製作された『クォ・ヴァディス

クオ・ヴァディス DVD-BOX

クオ・ヴァディス DVD-BOX

シェンキェヴィチを生んだポーランドが、テレビ番組のために巨費を投じて全6回として作ったものだ。ちょっと地味な印象だが、誠実にたんねんに作っているという感じがする。


映画も漫画もとっても面白いのは、きっと原作が良いからだろう。しかし、ともかくわたしは原作を読んでいないのだから(^^ゞ、作品についてあれこれ言うつもりはない。


ただ、全六回分DVD3枚を見ながら改めて思ったのは、「初期キリスト教の教えというのは、ローマの文化とぜんぜん合わないよね〜〜」ということだ。いやローマに限らず、パワーのある国(大国っていうんですか?)の文化には到底合いそうもない。それがいったいどういうわけで、アメリカのブッシュ大統領が敬虔なキリスト教徒だなんていう事態が発生してしまうのか……などという、あまりにも素朴なことを考えてしまったほどだ。


(この項続く)